大工さんが建てた和風の家には建築士がいない? 二級建築士の資格と実務経験について調べてみた

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28年前に、親が田舎に和風の家を地元の大工さんに建ててもらいました。普通は、大学卒の建築士が建てるものだと思いますが、この家に建築士がいないように思います。どういうことでしょうか?

回答

建築士と大工は、建築物を作り上げるのが仕事ですが、担当する業務が異なります。建築士は、建築物の設計や現場監督をする職業で、国家資格が必要です。大工は、建築現場で実際の施工作業を担当する職業で、資格は必要ありませんが、高い技術と知識が求められます

一般的に、建築物の設計は建築士が行い、施工は大工が行います。しかし、建築士と大工の間には協力関係があり、設計と施工の両方を担当することもあります。特に、木造住宅の場合は、二級建築士か、木造建築士の資格を持つ大工が多く、設計から施工まで一貫して行うことができます

したがって、親が建てた和風の家に建築士がいないと思われるのは、大工が設計から施工まで行った可能性が高いからかもしれません。もちろん、建築士が設計した図面に基づいて大工が施工したということもあり得ますが、その場合は建築士の名前や印鑑が図面に記載されているはずです。親が建てた家の図面を確認してみると、建築士の有無が分かるかもしれません。

当時の田舎の大工さんは、大学を出ていない気がします。それでも、二級建築士の資格は持てたのでしょうか?

回答

二級建築士の資格を取得するには、国家試験に合格するだけでなく、一定の実務経験が必要です。 しかし、実務経験の対象となる業務は、建築物の設計や工事監理だけではありません。建築工事の施工や指導監督、建築教育や研究なども含まれます。

したがって、当時の田舎の大工さんは、大学を出ていなくても、建築工事の施工の技術上の管理に関する実務経験が7年以上あれば、二級建築士の資格を持てた可能性があります。

もちろん、大学を出ていなくても、建築に関する科目を修めて卒業した高等学校や中等教育学校、または都道府県知事が同等以上と認める学校を卒業した場合は、実務経験の年数が短くても、二級建築士の資格を持てた可能性があります

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