介護が必要な親を放棄したら逮捕される?扶養義務と保護責任者遺棄罪について解説します
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幼い子供を放置して逮捕はわかりますが、介護が必要な親を放置して逮捕になるのですか?どういう理由で?
回答
はい、介護が必要な親を放棄して逮捕になることがあります。その理由は、親に対する扶養義務と保護責任者遺棄罪という法律に関係しています。
扶養義務とは、直系血族や兄弟姉妹などの親族が、経済的に自立できない親族に対して、生活援助や介護をする義務のことです。親の介護は、この扶養義務の範囲に入ります。
保護責任者遺棄罪とは、老年者や身体障害者などを保護する責任のある者が、これらの者を放置したり、必要な保護をしなかったりした場合に、罪に問われることがあるという刑法の規定です。
つまり、親が高齢や病気などで介護が必要な状態にあるのに、子どもが正当な理由なく介護を放棄した場合は、扶養義務を果たしていないとみなされ、保護責任者遺棄罪によって逮捕される可能性があるのです。
兄弟が介護が必要な場合、扶養義務はどのような条件の場合、発生しますか?
回答
兄弟が介護が必要な場合、扶養義務が発生するかどうかは、以下のような条件によって異なります。
- 兄弟が直系血族や配偶者などの生活保持義務を負う親族から扶養を受けられない場合、兄弟同士には生活扶助義務が発生します。
- 生活扶助義務とは、扶養義務者の余力の範囲内で、被扶養者の生活を支援する義務です。
- 生活扶助義務を負うかどうかは、兄弟の年収や仕送りの有無などによって判断されます。
- 兄弟が同居していなくても、扶養義務が発生する可能性があります。
- 兄弟が扶養義務者として認められる場合、扶養の順位は、扶養義務者間での協議や家庭裁判所の審判によって決まります。
以上のことから、兄弟が介護が必要な場合、扶養義務が発生するかどうかは、兄弟の経済的な状況や生活状況によって異なると言えます。