尿パッドによるトイレつまりの直し方|真空式スッポンとワイヤーで解決した実録

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トイレつまりは、ある日突然、生活を完全に止めに来る“強制イベント”です。

中でも、高齢者介護のあるご家庭で起こりやすく、しかも厄介なのが尿パッド(高分子吸収体)によるつまり

「スッポンを試したけどダメだった」
「もう業者を呼ぶしかないのか……」

そう諦める前に、理系的な視点=物理と化学の考え方を使えば、 自力・低コストで解決できる可能性があります。

今回は、理科大卒の筆者が実際に体験し、解決した方法を、 再現できる形でまとめました。

なぜ尿パッドのつまりは「最凶」なのか(科学的に解説)

尿パッドが厄介なのは、単なる紙ではないからです。

内部には高分子吸収体(SAP:ポリアクリル酸ナトリウム)が含まれています。 これが配管内で、以下の性質を発揮します。

  • 膨潤圧
    水を吸うと自重の数百倍に膨らみ、配管内で「楔(くさび)」のように固定される
  • 不溶性構造
    外装は不織布やフィルム。水に溶けないため、時間が経っても自然解消しない
  • 粘性抵抗の増大
    破れると中のポリマーが流れ出し、水の粘度が上がって余計に流れにくくなる

つまり尿パッドつまりは、

押してもダメ、待ってもダメ、自然には絶対に治らない

という、非常に手強い相手なのです。

トイレ配管の奥の方で膨張して、完全に取り出せなくなった場合は、便器を取り外して裏から取り出す必要があり、業者に依頼した場合、作業料金が5万円程度になることもあります。

第1戦:真空式ラバーカップで「負圧」を作る

最初に投入したのは、 一般的なスッポンではなく、真空式パイプクリーナー

ポイントは「押す」ことではありません。 狙うのは負圧=吸い出す力です。

今回使用した「真空式ラバーカップ(スッポン)」

成功のコツ

  • 密着性が命
    排水口との隙間はゼロに。空気が漏れると、負圧は発生しません
  • 引き抜き一択
    押す力は不要。急激に引くことで、詰まりを上流側へ動かす

この作業で、 汚物や細かい浮遊物(ノイズ)は除去できました。

しかし――

尿パッド本体の“楔”は微動だにせず。

ここで、第2戦に移行します。

第2戦:ワイヤー式パイプクリーナーで「アンカー回収」

業者に頼むと、 「便器を外しますね」と言われがちな状況。

しかしDIYでの最終手段が、 ワイヤー式パイプクリーナーです。

使用するワイヤーの条件

  • 先端が螺旋状(バネ状)になっているもの

作戦はシンプル

  1. ワイヤーを回しながら挿入
  2. 尿パッドにねじ込む
  3. 外装を噛ませてアンカー(錨)化
  4. ゆっくり引き抜く

結果

約30cmほど挿入し、回転させながら慎重に引き抜いたところ――

尿パッド本体を丸ごと救出。完全勝利。

この瞬間、トイレは静かに、そして正常に流れ始めました。

今回使用した「ワイアー式パイプクリーナー」

それでも動かない場合の最終兵器:「浸透圧」

もしワイヤーでも動かない場合、 最後に使えるのが化学的アプローチです。

塩(NaCl)を使う理由

  • 高分子ゲルは、 外部の塩濃度が高いと内部の水分を放出する性質がある
  • つまり、 体積を意図的に縮ませることができる

このやり方は、ワイアー式パイプクリーナーの先端で、膨らんだ尿パッドに数カ所の穴を開ける(破らないように)。

その隙間から中に、高濃度の食塩水を染み込ませ、尿パッドを浸透圧によって縮小させるやり方です。

期待できる効果

  • パッドの体積減少
  • 管壁との摩擦低下
  • 真空式スッポン or ワイヤー成功率アップ

※ 注意点:
縮ませた後、真水で再膨張する前に、 一気に引き抜く or 大量の水で流す必要があります。

万が一、中のポリマーが大量に外に出た場合は、真空式スッポンで全て吸引するか、バッド本体を回収した後、バケツ数杯の大量の水で一気に流し去ること。

ポリマーは、再びを吸うと再度膨張して、下流の配管を塞ぐ危険性があります。よって、できるだけ吸い取って回収する。

まとめ:今回の勝因を整理すると

手順手法目的効果
1真空式スッポン汚物・浮遊物の除去作業環境の改善
2ワイヤー回転挿入パッドへのアンカー固定本体の物理回収(完治)
3塩投入(予備)浸透圧による減容摩擦抵抗の低減

教訓

尿パッドつまりは「押し流す」ものではありません。
正解は、「手前に戻す」です。

業者を呼べば数万円かかるケースでも、

  • 1,000〜3,000円の道具
  • 少しの科学的理解

これだけで、最短1時間以内に解決できる可能性があります。

同じ状況で困っている方の、 冷静な判断材料になれば幸いです。