参政党はポピュリズム?|他の政党も実は同じなのか検証してみた

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今回の参院選で、ニュースキャスターは、参政党の演説はポピュリズムでは?と言っていますが、現在の他の各政党は、大衆迎合、ポピュリズムでない政党はいますか?

「ポピュリズム(大衆迎合)」かどうか、またそれが「問題ある姿勢」かどうかは、実は非常に曖昧で、立場や評価者によって異なります。しかし、参政党だけがポピュリズム的だという見方は一面的であり、他の多くの政党もある意味でポピュリズム的な要素を持っています。以下で詳しく整理してみましょう。

ポピュリズムとは?

ポピュリズムとは、本来、

「民衆の意思を直接に反映しようとし、エリートや既存体制を批判して、一般庶民の利益を訴える政治姿勢」

を指します。これは、民主主義そのものと重なる部分もあり、「良い意味」での民意尊重とも取れますが、問題とされるのは

  • 複雑な課題に「単純な答え」を与える
  • 科学的・現実的根拠よりも「感情・不安・怒り」に訴える
  • エリートや専門家を敵視し、分断を煽る
    といった手法を用いる場合です。

現在の主要政党とポピュリズム傾向(概観)

政党ポピュリズム的特徴解説
参政党★★★★☆「国民が知らされていない真実」や「既存政党・メディアは嘘をついている」といった構図を作り、庶民vsエリートの対立を打ち出す傾向が強い。
日本保守党★★★★☆反グローバリズム・反移民・反LGBT教育など、「強い日本を取り戻す」姿勢が共感を集める。怒りや不満を明確に代弁する点でポピュリズム性あり。
維新の会★★★☆☆既得権益の打破、公務員改革などで「改革者」を自認。時に過激なスローガンで支持を集める面がある。
立憲民主党★★☆☆☆「市民目線」「反自民」を訴えるが、現実路線とのバランスを取る傾向もあり、強い感情訴求は少ない。
自民党★☆☆☆☆長期政権の与党であり、官僚・企業と連携した政策中心。大衆迎合ではないが、選挙前だけ都合の良い政策を打ち出すとの批判もある。
公明党★☆☆☆☆支持母体が明確で、堅実な政策型。選挙対策的に福祉政策を強調するが、ポピュリズム的ではない。
共産党★★☆☆☆「弱者の味方」「反戦平和」など一貫しているが、一部でエリート批判や資本主義批判が強調される。

区別するポイント

判断軸ポピュリズム傾向あり政策重視(ポピュリズム傾向少)
感情訴求怒り・恐怖・陰謀論・スローガン実証データ・財源論・制度設計
敵の構図「国民vs既得権」「反グローバル」課題解決に焦点
複雑な問題への対応単純なスローガン(例:増税反対)葛藤を説明しつつ合意形成
説明責任抽象的で熱狂的根拠と現実的制限を提示

まとめ:どの政党も「一部ポピュリズム的」

  • 選挙は支持を集めるための場であるため、程度の差はあれどどの政党も「大衆に訴える要素」を持っています。
  • ただし、「問題となるポピュリズム」は、現実逃避的な単純化分断をあおる言説が目立つ場合。
  • 参政党はその傾向が強く、ニュースキャスターが指摘するのも、そうした部分でしょう。