警察官をかたる詐欺が急増！実在の警察署の電話番号を使った巧妙な手口とは？

近年、警察官を名乗る詐欺が急増しています。

特に巧妙なのは、実在する警察署の電話番号を使って被害者に連絡を取る手口です。詐欺師は電話の相手を信用させ、大切な財産をだまし取ろうとします。

この記事では、この詐欺の特徴や実際の被害例、対処法、そして被害を防ぐためにできることについて詳しく解説します。

1. 警察官をかたる詐欺の特徴

この詐欺の特徴は、以下のようなものがあります。

• 実在する警察署の電話番号が表示される
  • 詐欺師は「なりすまし番号（スプーフィング）」という技術を使い、被害者の電話に警察署の正規の番号を表示させます。
  • そのため、着信履歴を見ても警察からの電話だと思い込んでしまう。
• 「あなたの口座が犯罪に使われている」などと不安をあおる
  • 「あなたの銀行口座が詐欺事件に関与している」
  • 「あなたのキャッシュカードが不正に利用された」
  • 「あなたの身元確認のために口座情報を教えてほしい」
• お金や個人情報を要求する
  • 「事件解決のために現金を預からせてほしい」
  • 「カードを回収するので封筒に入れて用意してほしい」
  • 「パスワードを教えてほしい」
• 口座番号や暗証番号を聞き出す、カードを騙し取る
  • 「金融庁の職員があなたの口座を保護するので口座番号を教えて」
  • 「警察が直接カードを回収するので渡してほしい」
  • 「安全のために暗証番号を確認させてほしい」

このように、警察官を装った詐欺は非常に巧妙で、気づかないうちに被害に遭ってしまうことがあります。

2. 実際の被害例

ケース1：80代女性が500万円をだまし取られる

ある80代女性が「あなたの口座が犯罪に使われている」と警察官を名乗る男から電話を受けました。その後、別の男が訪問し「口座を守るためにカードを預かる」と言われ、キャッシュカードを渡してしまいました。気づいたときには口座から500万円が引き出されていました。

ケース2：50代男性が暗証番号を伝え、現金を引き出される

50代の男性が「詐欺グループのリストにあなたの名前がある」との電話を受けました。警察官を名乗る男に「口座を守るために確認が必要」と言われ、暗証番号を教えてしまいました。その後、口座から数十万円が不正に引き出されました。

ケース3：家族になりすまして二重の被害に遭う

高齢者が詐欺被害に遭った後、詐欺師が家族を装い「警察と連携して解決する」と連絡を入れ、さらにお金を騙し取るケースもあります。

3. 詐欺に遭わないための対策

このような詐欺に引っかからないためには、以下の対策が重要です。

(1) 警察は口座情報や暗証番号を聞かない

警察官が電話で口座情報や暗証番号を聞いたり、お金やキャッシュカードを預かることは絶対にありません。

(2) 知らない電話番号はすぐに信用しない

警察署の番号が表示されていても、実際に警察がかけた電話かどうかは確認が必要です。一度電話を切り、直接警察署に問い合わせましょう。

(3) 家族や知人とすぐに相談する

不審な電話があった場合は、一人で判断せず、家族や知人に相談してください。

(4) 電話でお金や個人情報を求められたら詐欺を疑う

電話で金銭の話が出た場合は、詐欺を疑いましょう。警察官が「現金を預かる」「キャッシュカードを渡してほしい」などと言うことはありません。

(5) 迷惑電話対策を強化する

電話機に「迷惑電話防止機能」を設定したり、知らない番号には出ないことも有効な対策です。

4. みんなの声

被害に遭いそうになった人の声

「警察署の番号が表示されたので信用しかけたが、よく考えて直接警察署に確認して助かった。」

「母が電話を受けて動揺していたが、すぐに相談してくれたので被害を防げた。」

防犯意識を高めるための意見

「高齢の親が心配なので、詐欺の手口を定期的に教えている。」

「警察や自治体はもっと積極的に注意喚起をしてほしい。」

「固定電話を使わないようにしたら怪しい電話が来なくなった。」

まとめ

警察官をかたる詐欺は、非常に巧妙で多くの人が被害に遭っています。

特に、電話の発信元が警察署の番号だと信用してしまいがちですが、警察は口座情報を尋ねたり、キャッシュカードを預かったりすることは絶対にありません。

もし不審な電話がかかってきたら、一度冷静になり、警察署に直接確認することが重要です。また、家族や周囲の人と相談し、被害を未然に防ぎましょう。

この情報をぜひご家族や友人にも共有し、詐欺被害を防ぐために協力しましょう！