保守vsリベラルはもう古い?現代の政治を動かす軸「グローバリズム」

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政治的な立場や思想を捉える軸としては、従来の「右(保守)」と「左(革新・リベラル)」という【左右軸】だけでなく、「グローバリズム」と「反グローバリズム(ナショナリズム・保護主義)」という【上下軸】や別の視点も重要になっています。
伝統的な「左右」の軸
| 軸 | 主な考え方 |
|---|---|
| 右派(保守) | 伝統・秩序・家族・国家を重視。小さな政府。経済的自由(新自由主義)も重視。 |
| 左派(リベラル) | 平等・社会的公正・福祉の充実。大きな政府や再分配を重視。 |
新たな「グローバリズム vs 反グローバリズム」の軸
| 軸 | 主な考え方 |
|---|---|
| グローバリズム | 国境を越えた経済・文化・人の自由な交流を肯定。多国籍企業や自由貿易、移民受け入れに賛成。 |
| 反グローバリズム | 自国の産業・文化・労働を守ることを優先。移民や多国籍企業に懐疑的。保護主義や国民主義を志向。 |
4象限で見るとわかりやすい
政治的立場を「左右」と「グローバル/反グローバル」で分けると、以下のような4つの象限ができます:
| グローバリズム | 反グローバリズム | |
|---|---|---|
| 左派 | 国際協調リベラル(例:欧州の左派政党) | 反帝国・反多国籍企業型左派(例:ラテンアメリカ左派) |
| 右派 | 経済重視型グローバル右派(例:米共和党の一部、経団連) | ナショナリズム右派(例:トランプ、参政党、一部の欧州極右) |
現代の対立構造の変化
現在、多くの国で政治の対立は「右と左」よりも「グローバル vs ナショナル」の軸が中心になっています。たとえば:
- EU支持 vs 離脱(Brexit)
- 移民受け入れ vs 制限
- 多国籍企業への賛否
- 地球温暖化対策の国際協調 vs 自国経済優先
日本では?
- 自民党:右派でありながら、グローバル志向(経済界重視、移民政策も徐々に開放)
- 参政党・日本保守党:ナショナリズム重視、グローバリズムへの批判が強い
- 立憲民主党など:左派だが、外交ではグローバル志向も混在


